今回は3Fアートフロアよりオラファー・エリアソンの作品集「Contact is content」をご紹介します。
Olafur Eliasonはアートを媒体としてサステナブルを表現したインスタレーションを行う作家です。アイスランドの自然の中で1967年に生まれ、再生可能エネルギーや自然現象について着目しており国際的に高い評価を受けています。2003年にはロンドンのテート・モダンで展示を行なったり、ヴェネチアビエンナーレでデンマーク代表になったりと好評を収めました。
東京都現代美術館では日本で10年ぶりとなる大規模な展示が明日から行われる予定です。
「ときに川は橋となる」2020年6月9日(火)- 9月27日(日)
現在ベルリンにオフィスを構えているエリアソンは「アートを日々の生活に取り入れる」という試みのもと、アートと食についてもエコロジーに配慮した取り組みを行なっています。彼のオフィスで提供される無料のランチはベジタリアン向けに展開されており、全ての料理に使われている農産物は二酸化炭素の排出に細心の注意を払っている地元のバイオダイナミック農場のものです。見た目も彩り豊かで美しい料理が多く、エリアソンにとって良い食事はアートのインスピレーションを与えてくれるものであるようです。
エリアソンのオフィスのビーガンレシピ
今回、新入荷いたしましたOlafur Eliason「Contact is content」は、2014年に発表された作品集で、エリアソンの出身地であるアイスランドの自然と彼の作品との密接な関係が写真に収められています。
氷河、滝、川、火山、洞窟などの自然のイメージを通して感じる身体的な経験から抽象化に至るインスピレーションの過程を読者は見ることができます。また、エリアソン自身がキュレーションした写真は風景と表現の直感的なつながりを辿っているのです。
単に風景を記録するだけではなく、そこから浮かび上がる自然との関係、人間である私達が存在する物理的な空間、そして空間があることによって起こる身体の動きを反映しています。
風景と今までの作品、身体と気象条件、そして光と暗闇の相対的な接触を通して直感的に生まれたものであるとエリアソンは語っています。
『Contact is content』
Olafur Eliason(オラファー・エリアソン)
(DISTANZ) 2014年
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