この戯曲の着想は、澁澤龍彦の「サド侯爵の生涯」から生まれたそうです。
三島由紀夫の小説の代表作が「金閣寺」ならば、戯曲の代表作はこの「サド侯爵夫人」と言われています。有名な話ですが、日本の演劇評論家が選ぶ戦後の戯曲ベスト20というアンケートでこの作品が第一位を獲得したそうです。三島は澁澤の「サド侯爵の生涯」を読み、「女性によるサド論」を構想し、サド夫人を中心に各役を女性だけで固められなければならぬと考え、登場人物が六人の女性だけの戯曲を作り上げました。海外で上演される戯曲の中でもやはり「サド侯爵夫人」は特に人気が高かったようです。そのため、現在でも戯曲「サド侯爵夫人」は世界中のどこかで上演され続けています。
今回紹介します「サド侯爵夫人」の序文はこの戯曲が生まれるきっかけになった本を書いた澁澤龍彦が書いています。そして三島由紀夫直筆のサインと共に美しい装丁の限定本が出来上がりました。人気の高い「金閣寺」の限定本も良いですが、戯曲として「金閣寺」級の傑作である「サド侯爵夫人」限定本を手に入れるのは三島由紀夫ファンにとっては必須なのではないでしょうか。ご注文をお待ちしております。
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