本日は3Fアートフロアより『金子國義エロスの劇場』をご紹介いたします。
金子國義 エロスの劇場【献呈 ドローイングサイン / Dedicated drawing sign】
編集:高橋睦郎 アートディレクション:浅葉克己
ハードカバー 布装 カバー・函・函帯付 函スレ, 函帯少ヤブレ・イタミ有 日本語
50,000円+tax
金子國義プロフィール
7月23日生まれる。生まれたとき3950グラムの健康優良児。
「麗しのサブリナ」を観て、コスチューム・ディレクター、エーデス・ヘッドによって、コスチューム・ファッションの魅力に開眼させられる。「ハーパース・バザー」、「ヴォーグ」誌などを買って読み、スタイル画に熱中する。
新橋演舞場の秋の東をどりで「青海波」の舞台美術にて大劇場のプログラムにはじめて名前が出る。
大学卒業後、グラフィックデザイン会社でコマーシャル、エディトリアルデザインなどの仕事に従事するが、3ヶ月でクビになる。
独学で油絵を描き始める。
この頃澁澤龍彦氏と知り合う。
唐十郎を知り、その誘いで新宿のジャズ喫茶ピットイン公演の状況劇場 「ジョン・シルバー」の舞台美術を担当、女形としても出演する。澁澤氏の勧めにより個展の準備に入る。
個展「花咲く乙女たち」銀座・青木画廊。
版画集「オルペウス」美術出版社刊。個展「オルペウス」青木画廊。
回顧展「EROS ’84」渋谷・西武百貨店アートフォーラム。画集「エロスの劇場」小学館刊。
2015 3月16日 自宅寝室にて虚血性心不全により永眠。
こちらは金子國義の直筆イラストサイン入りとなっており非常に貴重な一冊となっております。
日大芸術学部在学中に舞台美術家の長坂元弘氏に師事していた國義は画家としてデビューした後、数々の演劇の舞台美術、宣伝美術、浴衣のデザインをするなどマルチな活動を行ってきました。活動領域は幅広いですが、この作品集では特に國義が作り上げた演劇にフォーカスしています。
監修は歌人・詩人である高橋睦郎です。
「エロス」の意味が最初の形に近く伝えているのはアリストパネスの喜劇「鳥」でその原型は古代ギリシアの秘境オルペウス教の神話であると言われています。
ですが近代に至るまでキリスト教の成立や様々な要因により「エロス」は本来の意味を失いつつあるのです。
その「エロス」という概念が誤解され曲解されているという事実を國義は積極的に取り込み、描き続けて「オルペウス」というバレエ舞台を手掛けました。
この作品集の中では、バレエ習作のイラストや高橋睦郎との対談などから彼の演劇に対する思いが記されています。
彼が演劇について語り、舞台の記録がされているこちらの本を是非店頭にてご覧くださいませ。
また当店では金子國義のリトグラフなど他の書籍、作品も取り扱っております。
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『金子國義 エロスの劇場【献呈 ドローイングサイン / Dedicated drawing sign】』
金子國義 編集:高橋睦郎 アートディレクション:浅葉克己(Kuniyoshi Kaneko Edit: Mutsuo Takahashi Art direction: Katsumi Asaba)
小学館 1984年
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