こんにちは。
本日は4Fより、写真家・渡辺克巳氏の写真集をご紹介致します。
タイトルの通り「流しの写真屋」と紹介されることの多い渡辺氏の写真の舞台はその多くが新宿です。「流し」といえば、ギター流しなどのイメージがありますが、「流しの写真屋」とは、渡辺氏が知人から受け継ぐ形で始めた生業だったそうです。写真家であって「写真屋」と表現されるのは、現に写真を3枚1組200円でモデルに売っていたから。新宿界隈の人々のポートレイトの中にはごく自然に当時から大人気のスター作家・寺山修司も登場し、渡辺氏のフラットで貪欲な撮影スタイルがうかがえます。
フォト・ミュゼ 新潮社(PHOTO MUSEE Shinchosha) 1997年 1冊 佐藤明宛サイン入 初版 ソフトカバー カバー・帯付 日本語 状態:カバー背薄ヤケ有 帯背ヤケ有
こちらは彼の代表作「新宿群盗伝」のオリジナル版に、未収録の写真を大量に追加した厚みのある一冊。オリジナルには無いテキストもあり、見応え・読み応え抜群です!
※本書は献呈サイン入で、献呈相手は写真家・佐藤明!川田喜久治、奈良原一高、東松照明、細江英公等とともに写真家集団VIVOを立ち上げた写真家です。サイン入の貴重な一点となります。
晩聲社(Banseisha) 1982年 1冊 初版 ソフトカバー カバー・読者カード付 日本語 状態良好
こちらは、70年代後半から大流行したディスコに集う“ディスコ族”をモデルにした写真集。自身も通い詰めたディスコでの体験や関わった若者たちのセリフなど、写真家によるテキストも豊富で、版型も小ぶりなポップで楽しい一冊です。
ワイズ出版(WIDES Shuppan) 2001年 1冊 献呈サイン入 初版 ソフトカバー カバー付 日本語 / 英語 状態:状態良好
こちらは、20世紀から21世紀に変わる頃の新宿を撮影した写真集です。1960年代半ば以降の新宿が舞台の代表的な写真集「新宿群盗伝」(1973)にも強烈なインパクトで登場する新宿の人々ですが、世紀末も新世紀もその力強さは健在。90年代のファッションも楽しい作品です。
※本書は献呈サイン入で、献呈相手は写真家・佐藤明!川田喜久治、奈良原一高、東松照明、細江英公等とともに写真家集団VIVOを立ち上げた写真家です。サイン入の貴重な一点となります。
渡辺氏は1962年に故郷の岩手県盛岡市から上京し、70年頃までこの“流し”のスタイルで新宿歌舞伎町やその界隈を撮影していました。70年代以降、高層ビルの建設ラッシュや80年代バブルなどで様変わりする新宿の街とともに写真家としての活動も変わっていきます。
ここでご紹介する写真集は、「流しの写真屋」時代の作品から1999年~2000年の作品まであり、彼の作品を時代を追って楽しむことが出来ます。
*今回ご紹介した3点のほか、大変貴重な伝説的写真集「新宿群盗伝」のオリジナル写真集も在庫がございます。
状態など、詳細はお気軽にお問合せくださいませ。