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映画「人斬り」ポスターの紹介です。Film Poster “Hitokiri”

2020 年 10 月 2 日 | カテゴリー : 美術, 未分類, 日本文化, 文学・人文

今回紹介します映画のポスターは昭和44年に公開された「人斬り」です。この作品の制作には役者、監督、原作、脚本に全て一流どころを集め、そこへ大資本を投入して作り上げた、当時の最高の娯楽映画でした。主役級は勝新太郎・仲代達也・三島由紀夫・石原裕次郎。監督は時代劇の殺陣において革新的な技法を取り入れた五社英雄。原作は時代小説の大家、司馬遼太郎の「人斬り以蔵」。脚本は黒澤明のもとで「羅生門」などを手掛けた橋本忍。これだけの布陣で作られた映画が面白くない筈がありません。

勝新太郎が演じるのは岡田以蔵。土佐藩の郷士の出で幕末の四大人斬りの一人として知る人は多い様です。この映画では無垢で明るい人間らしさが印象に残る名演技でした。

仲代達也は武市半平太。以蔵と同じ土佐藩の郷士ですが、土佐勤皇党を組織して多くの政敵を暗殺します。仲代達也のクールさが武市半平太の冷徹なイメージと重なり、以蔵や新兵衛をつかって暗殺を繰り返す狂気を冷やかに演じています。

三島由紀夫は田中新兵衛。薩摩藩士で以蔵と同じく幕末の四大人斬りの一人。この映画では武市半平太のたくらみで、新兵衛の刀を以蔵に使わせて姉小路公知を暗殺させます。そして無実の新兵衛が捕縛されます。町奉行の前で犯行を認めなかった新兵衛ですが、証拠の刀を差しだされるといきなり切腹をしてしまうのでした。証拠の刀を見て、咄嗟に全てを察して自害してしまうこのシーンはこの映画の見せ場の一つとなっています。

石原裕次郎は坂本龍馬。薩長同盟を成功させ明治維新に至るまでの日本史に大きく関与した偉人です。劇中では人斬りの以蔵を気遣う優しさをみせますが、最後には龍馬の救いの手が届かずに以蔵は刑場に散って行きます。

上の二枚のポスターは昭和60年に松竹の配給で再上映された際のポスターになります。「時代はチャンバラ」のコピーとポップな仕上がりが印象的です。再上映の際に、当時人気のあった世良公則がこの映画のイメージソングを歌っています。題名は「バラードが聴こえる」でした。

 

此方は、一枚のポスターに同時上映だった「女賭博師丁半旅」と二分割で刷られた珍しいものです。

 

  

 

上の二枚は現在ではあまり見ることの無い縦二枚綴のポスターです。縦二枚にポスターを貼り付ける手法はダイナミックで印象に残りやすい方法でした。

映画ポスターは映画を見る欲求を促進させるアートで、見た後はその感動を反芻するためのアートになります。上映当時の状態の良いポスターは年々減っています。もし映画「人斬り」に感動した方は是非ポスターを手に入れる事をお勧めします。ご注文をお待ちしております。

 

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